日本最大の鉄道会社! 東日本旅客鉄道を紹介します。
何をやっている企業?
広範な運輸事業を展開する、日本最大の鉄道会社です。
稼ぎ頭は?
旅客運送のほか、旅行業、設備保守業などを行う運輸事業が主力です。
業績は?
コロナ禍で大きな打撃を受けましたが、業績は徐々に回復しつつあります。
それでは、それぞれの情報を詳しく見ていきましょう。
何をやっている企業?
日本最大の鉄道会社です。ドル箱である山手線を中心に、東北・関東・甲信越地方と静岡県の一部地域に対し、広範な運輸事業を展開しています。事業内容には旅客運送、旅行、清掃整備、駅業務運営、建設・設備工事、鉄道車両製造・保守などが含まれ、69線区にわたって多くの鉄道路線を運行しています。さらに、駅スペースの活用による小売・飲食、卸売、貨物自動車運送なども行っており、「エキナカ」や「ルミネ」「アトレ」「エスパル」などのショッピングセンターや「Suica」電子マネー、ビル・ホテルの運営も手がけています。グローバル戦略として、海外鉄道コンサルティングや新規案件の獲得・受注拡大も推進し、Suicaカード発行や新幹線の開通などの歴史的な偉業も多く達成しています。さらに、駅ナカ物販事業や不動産賃貸への注力を行っており、今後も成長が期待されています。
事業(セグメント)は以下に分かれています。※2023年3月時点のセグメント情報です。
稼ぎ頭は?
収益性の高い路線を抱える運輸事業が主力です。
2023年3月期の売上高で比較すると、運輸が全社の6割を占めています。
利益で比較すると、不動産・ホテルが全社の7割を占めています。
業績は?
売上高の成長率は、3年平均で-6.5%、5年平均で-4.0%となりました。
コロナ禍が長引き、主力である鉄道旅客の収入が想定を下回りました。
営業利益は3年平均で-28.3%、5年平均で-21.8%となりました。
直近では、横浜駅ビル開業など不動産が好調なことに加えて、関東圏の買い物・レジャー需要が回復しつつあります。なお、2022年にはSuica未使用残高を営業収益に計上して黒字化しており、会計処理の変更による要因にも注意が必要です。
強みと弱みは?
・鉄道業界の中でも日本最大の営業エリアを持ち、5つの新幹線と70近い在来線を運営しています。
・「信頼」というブランドを基盤として、安全で利便的な生活インフラを支える駅・施設を運営しています。
・ヒト・モノ・カネ・情報が行き交う中心的存在であり、輸送・生活・IT(Suica)の3事業がシナジーを発揮しています。
・人口減少・高齢社会・コロナ禍によって鉄道を利用する人が減少しており、収益性が低下しています。
・非鉄道事業の成長が不十分であり、鉄道事業に依存しているといえます。
・運賃の値上げを図りたい一方で、利用者からの反発や社会影響への懸念が値上げを阻害しています。
こんな人が東日本旅客鉄道に向いています
・鉄道事業に興味や関心があり、社会インフラを支える使命感と責任感を持っている人。
・顧客のニーズに対応するためのサービス精神とストレス耐性を持っている人。
・新技術やデータ活用など、インフライノベーションに積極的に取り組める柔軟性や創造性を持っている人。
東日本旅客鉄道の企業研究 エクセルまとめ
企業比較シートを表形式でまとめてみました。
エクセル(Google スプレッドシート)の形式で公開していますので、ぜひ活用してください。
ポイント | 東日本旅客鉄道 |
---|---|
企業理念 | 信頼される生活サービス創造グループ |
業界 | 陸運(鉄道) |
企業活動 | ・運輸 ・流通・サービス ・不動産・ホテル |
稼ぎ頭 | 運輸(山手線など) |
海外比率 | – |
業績 | 3年平均で-6.5% 5年平均で-4.0% |
強み | 日本最大の鉄道会社 |
弱み | 非鉄道事業が弱い |
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いかがでしたでしょうか? 就職・転職活動をする場合は、企業訪問やOBインタビューなどを活用しながら、有意義な企業研究をしましょう!
(銘柄コード:9020)
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