ファーストリテイリングの企業研究 ポイントこれだけ!

企業研究

世界3位のアパレル小売! ファーストリテイリングを紹介します。

何をやっている企業?
「ユニクロ」「ジーユー」などを傘下に、少品種・大量生産・低価格を武器にしたアパレル小売を展開しています。

稼ぎ頭は?
国内外のユニクロの売上が全体の8割を占めています。

業績は?
コロナ禍の外出機会減少が響きましたが、概ねコロナ前の水準以上に回復しました

それでは、それぞれの情報を詳しく見ていきましょう。

ファーストリテイリングって何をやっている企業?

「ユニクロ」を中心に、「ジーユー」、グローバルブランド「セオリー」「プラステ」などを展開する世界的なアパレル企業グループです。アパレル製造小売では国内1位、世界3位のシェアを誇ります。企業理念に「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」を掲げ、LifeWear(究極の普段着)のコンセプトをもとに衣服の企画・製造・販売を手掛けています。ヒット商品には、グラフィックTシャツ、機能性肌着「ヒートテック」「エアリズム」、素材「エクストラファインメリノ」「フリース」「ドライEX」、軽量ダウン衣料「ウルトラライトダウン」、「感動ジャケット」「感動パンツ」「エアリズムマスク」などがあります。

事業(セグメント)は以下に分かれています。※2022年8月時点のセグメント情報です。

国内ユニクロ

日本で展開するユニクロ事業(衣料品)です。少品種・大量生産・低価格であり、素材の品質の良さが強みです。商品売上構成は、ウィメンズ43%、メンズ43%、キッズ・ベビー・靴・その他14%となります。店舗の地域最適化を行い、適正価格、欠品防止、過剰在庫防止を目指しています。

海外ユニクロ

海外で展開するユニクロ事業(衣料品)です。グループの成長ドライバーであり、中国・アジア地域は引き続き高い成長が見込まれます。店舗数は合計1700店舗を超え、高い成長を維持しています。

国・地域:中国、香港、台湾、韓国、シンガポール、マレーシア、タイランド、フィリピン、インドネシア、オーストラリア、ベトナム、インド、米国、カナダ、英国、フランス、ロシア、ドイツ、ベルギー、スペイン、スウェーデン、オランダ、デンマーク、イタリア

ジーユー

日本・海外で展開するジーユー事業(衣料品)です。ユニクロと比べて、若年層向けであり、デザインや素材の無駄を省くことで安さを追求しています。「ファッションと低価格」により磨きをかけ、高い成長を目指しています。

グローバルブランド

セオリー、プラステ、コントワー・デ・コトニエ、プリンセスタム・タムなどの衣料品を展開しています。店舗とEコマースの在庫一元化で、M&Aによる海外発の代表ブランドとしての成長を目指しています。

その他

不動産賃貸などを展開しています。

ファーストリテイリングの稼ぎ頭は?

収益面では国内外のユニクロ事業が大半を占めています。

2022年8月期の売上高で比較すると、海外ユニクロが全社の5割を占めています。

利益で比較すると、海外ユニクロが全社の5割を占めています。
ユニクロだけで全社の9割以上の利益を占めています。

海外売上高は全体の5割を占めるグローバル企業です。

ファーストリテイリングの業績は?

売上高は5年平均で+4.3%となりました。
小売業の業界平均は-1.5%なので、売上高の成長率は業界平均を大きく上回りました。

※引用: ザイマニ|財務分析マニュアル https://zaimani.com/

営業利益は5年平均で+11.0%となりました。
小売業の業界平均は-22.1%なので、利益の成長率は業界平均を大幅に超え、高い成長率を維持しました。
店舗数増にみるように、海外を中心とした売上規模の拡大が奏功しました。

※引用: ザイマニ|財務分析マニュアル https://zaimani.com/

ファーストリテイリングの強みと弱みは?

・「高品質・安定調達・低コスト」の企画生産力は、ユニクロの最大の強みです。
・認知度の高いユニクロ・GUなどのブランド力は、多くの顧客を引き付け高いシェアを獲得しています。
効率的なサプライチェーンを確立することで、製品を迅速に製造・販売が可能となり、高い市場競争力を維持しています。
デジタル技術に積極的に取り組んでおり、製品開発や販売戦略の改善、サプライチェーンの最適化、人件費の削減などを行っており、市場の変化に迅速かつ柔軟に対応しています。
・アジア、ヨーロッパ、北米、南米などの多くの地域で店舗を展開しており、グローバル市場での存在感を高めています

国内事業の売上が頭打ちになっており、更なる成長には利益率向上策が求められます。
海外のファストファッションが国内に進出しており、国内市況は厳しくなっています。
ファッショントレンドや外出機会の変化によって、売上に大きな影響を受けてしまいます。
アジア市場に依存度が高いため、アジア市場における経済・政治・社会的リスクにさらされる可能性があります。
国や地域ごとの需要の変化に対応する必要があり、絶え間ない開発・販売の努力が必要です。
海外市場においては、まだブランド認知度が低いといえます。

こんな人がファーストリテイリングに向いています

・世界各国に店舗を展開しており、グローバルマインドが求められます。特に、グローバル本部や海外の事業所での勤務には、ビジネスレベルの英語力が必要とされます。
・グローバルで多様な価値観を持つチームメイトとの協調性やコミュニケーション能力に優れた人材が求められます。
・製品の開発から販売までを一貫して行う経営戦略を取っているため、アパレルのものづくりに興味がある人材が求められます。
・常に変化する市場環境に対応し、迅速な対応が求められます。変化に対する柔軟性やスピード感を持つ人材が求められます。

ファーストリテイリングの企業研究 エクセルまとめ

企業比較シートを表形式でまとめてみました。
エクセル(Google スプレッドシート)の形式で公開していますので、ぜひ活用してください。

ポイントファーストリテイリング
企業理念服を変え、常識を変え、世界を変えていく
業界小売業(アパレル)
企業活動世界的なアパレル企業グループ、ユニクロ・ジーユーなど。
稼ぎ頭海外ユニクロ
海外比率53%
業績3年平均で+0.2%
5年平均で+4.3%
強み高品質・安定調達・低コスト
弱みアジア市場への依存度の高さ

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いかがでしたでしょうか? 就職・転職活動をする場合は、企業訪問やOBインタビューなどを活用しながら、有意義な企業研究をしましょう!

(銘柄コード:9983)

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