防衛・宇宙分野を先行する総合電機メーカー! 三菱電機を紹介します。
何をやっている企業?
FA(工場自動化)、家電、パワー半導体、ビルシステム、防衛・宇宙など、幅広い事業を展開しています。
稼ぎ頭は?
FAシステムや自動車機器を提供する産業メカトロニクスが主力です。
業績は?
ここ3年は収益に波がありました。コロナ禍で産業・インフラ事業が落ち込みましたが、巣ごもり需要で家電・FAシステムが堅調に推移しました。
それでは、それぞれの情報を詳しく見ていきましょう。
三菱電機って何をやっている企業?
成長性、健全性、収益性の安定感のあるバランス経営を実践しています。高い技術力を持つ低損失インバータの製品展開に強みを持っているほか、FAシステムや自動車機器で高い市場シェアを獲得しています。国内トップクラスの技術を持つ人工衛星の宇宙事業や、イージス艦搭載システム・ミサイルなどの防衛事業なども展開しています。
三菱電機のビジネスモデルとして、機械とシステムを一体販売することで継続した収益を上げていることが特徴です。例えば、エレベーターや空調システム、工場自動化設備などをシステムごと提供することで、保守・点検のサービスも同時に提供しています。
事業(セグメント)は以下に分かれています。※2022年3月時点のセグメント情報です。
三菱電機の稼ぎ頭は?
産業メカトロニクス事業が主力の収益源ですが、複数の事業をバランス良く展開しています。
2022年3月期の売上高で比較すると、産業メカトロニクスが全社の3割を占めています。
利益で比較すると、産業メカトロニクスが全社の3割を占めています。
産業・重電・家庭がバランスよく構成されていることに注目です。
海外売上高は全体の5割です。世界で活躍するグローバル企業です。
三菱電機の業績は?
売上高は3年平均で-0.3%となりました。
電気機器の業界平均は+1.8%※なので、売上高の成長率は業界平均を下回りました。
営業利益は3年平均で-4.6%となりました。
電気機器の業界平均は+4.2%※なので、利益の成長率は業界平均を大きく下回りました。
コロナ禍で産業・インフラ事業が落ち込んだことが要因です。
三菱電機の強みと弱みは?
・幅広い分野において独自の技術力と製品力を持っています。
・グローバル展開を進めており、国内外において高いブランド力があります。
・様々な業界との連携・提携を行っており、特に産業分野との強固なネットワークを持っています。
・今後、環境問題や社会インフラ整備などの需要の高まりに期待が集まります。
・製品が高価格であり、価格競争で負けてしまうことがあります。
・国内事業に強い一方で、海外市場での競争力が弱いと言われています。
・多角化により事業構造が複雑化しており、経営戦略の統一が鍵となっています。
・過去に発生した不正問題の反省を生かした高いコンプライアンス意識の形成が望まれます。
こんな人が三菱電機に向いています
・先進技術の研究・製品開発を進める電機メーカーで働く上で、専門的な知識や技術力を持ち合わせている人。
・様々な社会問題に立ち向かうための技術や知識を身につける人。
・事務系、技術系問わず、ものづくりに対する情熱があり、ものづくりを支える一員として働くことができる人。
三菱電機の企業研究 エクセルまとめ
企業比較シートを表形式でまとめてみました。
エクセル(Google スプレッドシート)の形式で公開していますので、ぜひ活用してください。
ポイント | 三菱電機 |
---|---|
企業理念 | たゆまぬ技術革新と限りない創造力により、活力とゆとりある社会の実現に貢献する |
業界 | 電気機器(複合事業) |
企業活動 | FA(工場自動化)、家電、パワー半導体、ビルシステム、防衛・宇宙など |
稼ぎ頭 | 産業メカトロニクス |
海外比率 | 48% |
業績 | 3年平均で-0.3% 5年平均で+1.1% |
強み | 多様な事業領域とネットワーク |
弱み | 海外市場での競争力が弱い |
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いかがでしたでしょうか? 就職・転職活動をする場合は、企業訪問やOBインタビューなどを活用しながら、有意義な企業研究をしましょう!
(銘柄コード:6503)
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