パナソニックの企業研究 ポイントこれだけ!

企業研究

国内トップの総合電機メーカー! パナソニックを紹介します。

何をやっている企業?
個人向けの白物家電・住宅関連、産業向けの電子部品・車載機器などを展開します。

稼ぎ頭は?
営業規模の大きいくらし事業(白物家電、照明、冷蔵ショーケースなど)が主力です。

業績は?
ここ3年は事業再編や原材料高騰の影響で伸び悩みました

それでは、それぞれの情報を詳しく見ていきましょう。

パナソニックって何をやっている企業?

国内トップの総合電機機器メーカーです。個人向けの白物家電,電化製品,住宅関連や、産業向けの電子部品,車載機器・電池などを展開します。国内トップシェアの製品群には、ビデオカメラ,冷蔵庫,家庭用エアコン,照明,電池などがあります。世界トップシェアの製品群には、車載用リチウムイオン電池,航空機用電子機器,配線器具などがあります。2019年に半導体事業から、2021年に太陽電池生産から撤退しました。

事業(セグメント)は以下に分かれています。

くらし

さまざまな生活空間に対応した商品・サービスをグローバルに提供しています。アジアでは特に家電と住宅設備事業を重点的に展開しています。省エネや自然冷媒などのCO2削減技術に取り組んでいます。

製品群:白物家電(冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、洗濯機、掃除機、エアコン)、美容機器、業務用エアコン、空気清浄機、冷凍冷蔵ショーケース、照明器具、配線器具、太陽光発電システム、燃料電池、コンプレッサー、自転車、介護関連

オートモーティブ

快適、安全・安心、環境をキーワードに、多様な車載製品をシステムとデバイスで展開します。車の電動化や軽量化など、車載事業の開発・製造で培った長年の技術が強みです。

製品群:車載製品(車載システム、ヘッドアップディスプレイ、スピーカー、スイッチ、運転支援、電子ミラー)

コネクト

B2Bを通じて、顧客の経営改革に貢献しています。ハードウェアとソフトウェア・技術テクノロジーをつなげることで、複雑化する現場の業務プロセスの解決を提案しています。

製品群:航空機内エンタメ・通信サービス、溶接機、プロジェクター、業務用カメラ、PC・タブレット

インダストリー

産業、情報通信、車載をはじめ、幅広い用途に向けた電子デバイス・産業デバイスを提供しています。独自の材料技術やプロセス技術を強みに、労働力不足や情報化社会の進展に伴う課題の解決に貢献します。

製品群:リレー、スイッチ、電源、タッチパネル、モーター、センサー、コンデンサー、コイル、抵抗

エナジー

車載用電池や、データセンター・家庭用蓄電・医療機器などの社会インフラを支える産業用電池、一般消費者用の乾電池などを提供します。

製品群:車載電池、蓄電システム、小型リチウムイオン電池、乾電池、燃料電池

その他

エンターテインメント(テレビ、デジタルカメラ、ビデオ機器)、ハウジング(水回り、内装、外装)などを展開します。

パナソニックの稼ぎ頭は?

くらし事業が主力の収益源ですが、複数の事業をバランス良く展開しています。

2022年3月期の売上高で比較すると、くらしが全社の4割を占めています。

利益で比較すると、くらしが全社の3割を占めています。
一方、オートモーティブの利益率が低い(営業利益率 0.1%)ことに注意です。

海外売上高は全体の6割です。世界で活躍するグローバル企業です。

パナソニックの業績は?

売上高は3年平均で-2.6%となりました。
電気機器の業界平均は+1.8%なので、売上高の成長率は業界平均を下回りました。

※引用: ザイマニ|財務分析マニュアル https://zaimani.com/

営業利益は3年平均で-4.6%となりました。
電気機器の業界平均は+4.2%なので、利益の成長率は業界平均を大きく下回りました。
ここ数年は事業の再編に取り組んでいたこと、原材料のコストアップが大きく影響したことが挙げられます。

※引用: ザイマニ|財務分析マニュアル https://zaimani.com/

パナソニックの強みと弱みは?

・家電,住宅設備,自動車部品,産業機器など、幅広い事業分野で高い技術を持ちます。そのため業績の安定化やリスク分散が期待できます。
信頼性や品質の評価が高いため、グローバルなブランド力を誇り、市場での競争力があります。
・電気自動車,AI/IoT関連製品,ヘルスケア製品,スマートホームなど、新しい市場の需要開拓に期待できます。

・主力の白物家電市場などで、競合他社との競争激化や利益率低下が懸念されます。
・過去、テレビ事業やスマートフォン事業の撤退などで、業績が低迷したことがあります。
・組織が大規模であるゆえに、意思決定の遅れや情報共有の難しさが起こる可能性があります。

こんな人がパナソニックに向いています

・創業者の松下幸之助氏が掲げた「人間愛」や「共存共栄」などの経営理念に賛同できる人。
・世界トップの電機メーカーで働く上で、最先端の科学技術に興味がある人。
・学習意欲が高く、自分自身や組織を成長させることができる人。
・社会課題の解決に取り組む企業として、社会貢献に興味がある人。
・グローバルな環境で働きたい人。
・チームワークや協調性を大切にし、多様な仲間とコミュニケーションができる人。


企業比較シートを表形式でまとめてみました。
Google スプレッドシートの形式で公開していますので、ぜひ活用してください。

ポイントパナソニック
企業理念企業人として、社会の発展に貢献するという意識を持って、この使命をたゆみなく実践し続けていく
業界電気機器(総合家電)
企業活動個人向けの白物家電・住宅関連、産業向けの電子部品・車載機器など。
稼ぎ頭くらし事業(白物家電、照明、冷蔵ショーケースなど)
海外比率57%
業績3年平均で-2.6%
5年平均で+0.1%
強み幅広い事業分野で高い技術を持つ
弱み競争激化や利益率低下

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いかがでしたでしょうか? 就職・転職活動をする場合は、企業訪問やOBインタビューなどを活用しながら、有意義な企業研究をしましょう!

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