ファインセラミック技術のトップ企業! 京セラを紹介します。
何をやっている企業?
ファインセラミックを生かした電子部品、スマホ,工具,プリンターなど、多角的に事業展開しています。
稼ぎ頭は?
バランスの良い収益構造です。電子部品関連だけでなく、工具,プリンターなどの事業も好調です。
業績は?
円安の恩恵に加え、5G半導体関連向けの電子部品が好調でした。
それでは、それぞれの情報を詳しく見ていきましょう。
京セラって何をやっている企業?
得意のファインセラミック技術を中心に、産業・自動車用,半導体用へ多様な電子部品を供給しています。その他にも、スマホ,機械工具,プリンターなど多角的に展開しています。ニッチトップの商品を数多く持ち、主力の半導体用セラミックパッケージは世界トップシェアを誇ります。また、「アメーバ経営」と呼ばれる独自の独立採算性評価を導入しており、全従業員が経営を意識するための組織づくりを目指しています。また、KDDIの大株主であり、両社は歴史的にも深い関係があることが知られています。
事業(セグメント)は以下に分かれています。
京セラの稼ぎ頭は?
ソリューション事業が主力の収益源ですが、収益性のバランスが良い事業構造です。
2022年3月期の売上高で比較すると、ソリューションが全社の5割を占めています。
利益で比較すると、ソリューションが全社の4割を占めています。
海外売上高は全体の7割です。世界で活躍するグローバル企業です。
京セラの業績は?
売上高は3年平均で+4.2%となりました。
電気機器の業界平均は+1.8%※なので、売上高の成長率は業界平均以上です。
営業利益は3年平均で+16.2%となりました。
電気機器の業界平均は+4.2%※なので、利益の成長率は業界平均を大きく上回りました。
円安の恩恵に加え、5G半導体関連向けの電子部品が好調でした。
京セラの強みと弱みは?
・高品質・高信頼性の製品を提供しています。特にセラミック製品においては高い技術力を持っています。
・セラミックス、電子部品、太陽電池など、幅広い製品ラインナップを持っているため、事業のリスク分散が期待できます。
・半導体関連部品やパッケージの分野で高い世界シェアを誇ります。
・世界中で事業を展開しており、グローバルなビジネスネットワークを持っています。
・太陽光発電や水素エネルギーなど、先進的な事業に取り組んでいます。
・需要拡大や競争力向上に向けて、大規模な投資を計画しています。
・今後、ローカル5Gや4K映像伝送などの新規需要開拓が期待できます。
・創業者の稲盛和夫氏が提唱した「アメーバ経営」に基づき、長期的な視野の経営戦略を推進しています。
・財務指標のROEや自己資本比率が高く、安定した業績を維持しています。
・最終製品の下請けビジネスに依存しており、競合と比べて収益性が低いです。
・上流工程(原料に近い側)で使われる製品が多いため、景気変動による在庫調整の振れ幅が大きくなります。
・事業が分散されているため、ビジネスの一点突破が難しいと予想されます。
・これまでは新規事業への投資・追及が不十分だった一面があります。
・引当・和解費用など、太陽電池に関係する負債が少なからず残っています。
・世界経済,原材料価格,為替変動の影響を受けやすいビジネスです。特にスマホ・半導体市場の動向には注意が必要です。
・アメーバ経営の背反として、従業員の疲弊や、組織の縦割化を招く恐れがあります。
企業比較シートを表形式でまとめてみました。
Google スプレッドシートの形式で公開していますので、ぜひ活用してください。
ポイント | 京セラ |
---|---|
企業理念 | 全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること |
業界 | 電気機器(電子部品) |
企業活動 | 電子部品、スマホ,工具,プリンターなどの製造・販売。 |
稼ぎ頭 | 全事業バランスよく展開 |
海外比率 | 67% |
業績 | 3年平均で+4.2% 5年平均で+5.3% |
強み | セラミック技術に基づいた高品質・高信頼性の製品 |
弱み | 競合と比べて収益性が低い、景気変動の影響を受けやすい |
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いかがでしたでしょうか? 就職・転職活動をする場合は、企業訪問やOBインタビューなどを活用しながら、有意義な企業研究をしましょう!
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