小松製作所の企業研究 ポイントこれだけ!

企業研究

世界2位の建設機械メーカー! 小松製作所を紹介します。

何をやっている企業?
多彩な建設機械の開発・製造を行い、国内外の建設業の発展に寄与しています。

稼ぎ頭は?
ショベル・ブルドーザ・ローダーなどを製造・販売する建設機械・車両が主力です。

業績は?
直近では、販売価格の改善や為替による追い風等により、大幅な増収増益となりました。

それでは、それぞれの情報を詳しく見ていきましょう。

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何をやっている企業?

世界2位の建設機械メーカーで、多彩な製品で国内外の建設業の発展に寄与しています。掘削機械や環境リサイクル機械も含め、幅広い機械を製造・販売しており、車両の部品全てを自社生産にこだわっています。特に中核部品は日本国内生産を行い、海外工場は組立専門としています。主力製品には油圧ショベルやハイブリッドショベル、ブルドーザ、ホイールローダーなどがあります。油圧ショベルには遠隔地からのモニタリング機能が標準装備されており、ICT建設機械の開発を通じて、IoTを活用したスマートコンストラクションを推進しています。

2016年には露天掘り・坑内掘り向け鉱⼭機械を展開する米ジョイ・グローバル社を買収しました。また、2021年にはNTTドコモ、ソニーセミコンダクタソリューションズ、野村総合研究所との合弁契約を結ぶなど、建設業向けデジタルソリューション開発にも積極的に取り組んでいます。

コマツでは独自の高い技術力を基に他社の追随を許さない高付加価値製品を提供することを強みとしており、コマツ社内ではその先進技術のことを「ダントツ」と呼んでいます。一例に、環境に配慮した水素エンジン搭載型シリーズの開発、車両稼働管理システムKOMTRAXによる稼働率・故障情報・盗難防止の管理、ICTを活用した世界初の無人ダンプトラック運行システムなどが挙げられます。現在、世界中で土木・建設・鉱山開発の働き手不足や熟練者の減少が課題となっており、その社会問題の解決にコマツの技術が貢献しています。

国内の競合企業や比較にされやすい企業としては、日立建機(日本国内2位の総合建機)、竹内製作所(小型建設機械に特化)、タダノ(大手クレーンメーカー)、古河機械金属(さく岩機など産業機械)などが挙げられます。海外の競合としては、米国のCaterpillar/キャタピラー(建設機械世界1位)、Volvo/ボルボ(グループ内の建設機械部門)が挙げられます。

用語解説

「露天掘り」「坑内掘り」…いずれも鉱山の採掘法の種類です。露天掘りは、坑道を掘らずに地表から渦を巻くように地下めがけて掘っていく手法で、地表から浅い場所にまとまった鉱床がある場合に適しています。一方、坑内掘りは、坑道を掘って地下の鉱体や炭層を採掘する方法で、地下の深い場所に鉱床がある場合や鉱床の幅が狭い場合に適しています。石炭は坑内掘りに適しているとされています。

「KOMTRAX」…コマツが開発した建設機械の情報を遠隔で確認するためのシステムです。2001年より標準装備化を進め、現在、多くのKomtrax装備車両が国内で稼動しています。コマツではKomtraxから送信される車両情報を無償でユーザーに提供しています。

「スマートコンストラクション」…コマツが提供するICTソリューションの一つで、建設生産プロセス全体のあらゆるデータをドローン等を使ってICTで有機的につなぐことで、測量から検査まで現場を見える化し、車両管理業務を幅広くサポートしています。保守管理、車両管理、稼動管理、車両位置確認、省エネ運転支援、帳票作成などが含まれます。

事業(セグメント)は以下に分かれています。※2023年3月時点のセグメント情報です。

建設機械・車両

建設機械・車両事業として、以下のような製品を展開しています。

主な製品・サービス:建設・鉱山機械(油圧ショベル,ホイールローダー,ブルドーザー,ロープショベル,ロードホールダンプ,ダンプトラック,モーターグレーダー),ユーティリティー(小型建機)(ミニショベル,電動式フォークリフト),林業機械(ハーベスター),環境リサイクル機械(自走式破砕機),部品・アタッチメント(ツース・アンダーキャリッジ),地下建設機械(シールドマシン),エンジン,鋳造品(シリンダーブロック)

産業機械他

産業機械他事業として、以下のような製品を展開しています。

主な製品・サービス:鍛圧機械(大型プレス),板金機械(水中切断ファイバーレーザー加工機),工作機械(トランスファーマシン),半導体露光装置用光源(超純水加熱装置)

リテールファイナンス

建設・鉱山機械のリース・割賦を行っています。

稼ぎ頭は?

ショベル・ブルドーザ・ローダーなどを製造・販売する建設機械・車両が主力です。

2023年3月期の売上高で比較すると、建設機械・車両が全社の9割を占めています。

利益で比較すると、建設機械・車両が全社の9割を占めています。

海外売上高は全体の9割であり、グローバルで活躍する企業です。

業績は?

売上高の成長率は、3年平均で13.2%、5年平均で7.2%となりました。
直近では、販売価格の改善や為替による追い風等により、大幅な増収増益となりました。

営業利益の成長率は3年平均で25.1%、5年平均で12.6%となりました。
2021年3月期は、中国を除く欧州・北米・東南アジア中心に新型コロナ禍で需要が大幅に減少し、営業減益が拡大しました。

強みと弱みは?

・革新的な先進技術を基に、他社が真似できない高付加価値製品を提供しています。

・モノ作りの源泉力を基に日本国内の自社開発にこだわり、主要コンポーネント(部品)の設計・製造に携わることで、世界最高水準の品質・コスト・納期を織り込んだ製品を供給しています。
・ICT(KOMTRAX)を活用したグローバルな販売網・サービスネットワークを持ち、グローバルな人材育成にも力を入れています。
・顧客のニーズを理解し、それに基づいて製品やサービスを提供することに焦点を当てています。顧客とのパートナーシップを重視し、長期的な信頼関係を築くことができる強みがあります。

・建設機械産業は景気循環の影響を受けやすいため、景気の低迷期には需要が減少しやすいというリスクがあります。
・建設機械市場は競争が激しく、他の大手企業との競争が激化することで価格競争が発生し、利益率の圧力がかかる可能性があります。また、競合と製品スペックが似通り、付加価値をつけることが難しい一面があります。
・鋼材など原材料価格、為替、地政学リスクの影響を受けやすい一面があります。

こんな人が小松製作所に向いています

・チームでの仕事が多いため、積極的なコミュニケーション能力が求められます。
グローバルな視野を持った人材を求めています。海外でのビジネス経験や語学力があると、業務を行う上で有利になると考えられます。
・建機を通じて世界の建設・林業・鉱山開発に貢献できることに対する熱意を持って仕事に取り組む人材が求められます。

小松製作所の企業研究 エクセルまとめ

企業比較シートを表形式でまとめてみました。
エクセル(Google スプレッドシート)の形式で公開していますので、ぜひ活用してください。

ポイント小松製作所
企業理念ものづくりと技術の革新で新たな価値を創る
業界機械(建設,建設機械)
企業活動ショベル・ブルドーザ・ローダーなど多彩な建設機械の開発・製造
稼ぎ頭建設機械・車両
海外比率88.2%
業績3年平均で+13.2%
5年平均で+7.2%
強み日本国内の自社開発・国内製造にこだわり
弱み景気循環の影響を受けやすい

今すぐ使える エクセル(Google スプレッドシート)はこちら!


いかがでしたでしょうか? 就職・転職活動をする場合は、企業訪問やOBインタビューなどを活用しながら、有意義な企業研究をしましょう!

(銘柄コード:6301)

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