粘着テープ・フィルムの世界的企業! 日東電工を紹介します。
何をやっている企業?
電子材料に使うフィルム・粘着テープや医療関連向け製品を提供しています。
稼ぎ頭は?
光学フィルムやプリント回路などを扱うオプトロニクスが主力です。
業績は?
紙おむつなどの材料会社である英モンディの買収が売上増加に寄与しました。
それでは、それぞれの情報を詳しく見ていきましょう。
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何をやっている企業?
電子部品や材料の大手メーカーで、粘着・塗工・高分子技術を活かし、包装材料や光学フィルムなどを提供しています。主力製品はスマホ向けの光学フィルム・偏光板・粘着テープ・フッ素樹脂製品などです。医療関連製品においても、世界的なトップ製品を提供しています。医療分野での提携や英モンディ社からのおむつ材料事業買収など、国際的な展開も積極的です。テープとフィルムの総合材料メーカーとして、液晶・半導体・医療分野で世界的に活躍しています。
事業(セグメント)は以下に分かれています。※2023年3月時点のセグメント情報です。
稼ぎ頭は?
光学フィルムやプリント回路などを扱うオプトロニクスが主力です。
2023年3月期の売上高で比較すると、オプトロニクスが全社の5割を占めています。
利益で比較すると、オプトロニクスが全社の8割を占めています。
海外売上高は全体の8割であり、グローバルで活躍する企業です。
業績は?
売上高の成長率は、3年平均で7.8%、5年平均で1.6%となりました。
紙おむつなどの材料会社である英モンディの買収で売上が純増したほか、円安の恩恵を受けました。
営業利益は3年平均で28.3%、5年平均で3.2%となりました。
2019年ごろは収益柱のスマホ向け光学フィルムが低調となったほか、車載向けについても販売台数の減少が続きました。
強みと弱みは?
・テープをはじめとした電気・電子分野において高い技術力を持ち、各種製品の品質向上や新しい製品の開発に力を入れています。
・電気・電子製品、自動車部品、建設資材、医療用品など、多様な分野に製品を提供しています。そのため、様々な業界との幅広いコネクションがあります。
・成長市場において、先行者のいないニッチ分野で独自技術を活かしてシェアNo.1を目指す「ニッチトップ戦略」を進めています。
・自動車業界や電子機器・半導体業界に向けて供給されている製品率が高く、これらの市場への依存度が高いため、市場の変化や景気の動向に大きく左右される可能性があります。
・テープ技術を基軸として様々な新規事業に参入していますが、それらの新規事業の成長性は不透明でありリスクを抱えています。
・樹脂事業を手掛けており、他分野と比べてカーボン排出負荷が高く、環境活動家からバッシングを受ける可能性があります。また、フッ素系の環境規制が強くなる恐れがあります。
こんな人が日東電工に向いています
・最新技術によるニッチトップ戦略を進めており、自ら積極的に課題を見つけ、未知の領域に挑戦する人。
・世界中で事業を展開しており、多様な文化や価値観を持つ人々と協働する必要があるため、異なる背景や立場の人たちとコミュニケーションを取ることができる人。
・テープ技術を基軸とした高い技術力が強みであり、専門分野に対して深い知識や関心を持ち、お客様のニーズに応えることができる人。
日東電工の企業研究 エクセルまとめ
企業比較シートを表形式でまとめてみました。
エクセル(Google スプレッドシート)の形式で公開していますので、ぜひ活用してください。
ポイント | 日東電工 |
---|---|
企業理念 | 新しい発想でお客様の価値創造に貢献する |
業界 | 化学(電子部品材料・テープ) |
企業活動 | 粘着剤、自動車材料、半導体・電子機器向け材料、医療材料 |
稼ぎ頭 | オプトロニクス(光学フィルムやプリント回路など) |
海外比率 | 82.3% |
業績 | 3年平均で+7.8% 5年平均で+1.6% |
強み | テープをはじめとしたニッチトップ戦略 |
弱み | 自動車・電子機器の市場に左右されやすい |
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いかがでしたでしょうか? 就職・転職活動をする場合は、企業訪問やOBインタビューなどを活用しながら、有意義な企業研究をしましょう!
(銘柄コード:6988)
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