京セラの企業研究 ポイントこれだけ!

企業研究

ファインセラミック技術のトップ企業! 京セラを紹介します。

何をやっている企業?
ファインセラミックを生かした電子部品、スマホ,工具,プリンターなど、多角的に事業展開しています。

稼ぎ頭は?
バランスの良い収益構造です。電子部品関連だけでなく、工具,プリンターなどの事業も好調です。

業績は?
円安の恩恵に加え、5G半導体関連向けの電子部品が好調でした。

それでは、それぞれの情報を詳しく見ていきましょう。

京セラって何をやっている企業?

得意のファインセラミック技術を中心に、産業・自動車用,半導体用へ多様な電子部品を供給しています。その他にも、スマホ,機械工具,プリンターなど多角的に展開しています。ニッチトップの商品を数多く持ち、主力の半導体用セラミックパッケージは世界トップシェアを誇ります。また、「アメーバ経営」と呼ばれる独自の独立採算性評価を導入しており、全従業員が経営を意識するための組織づくりを目指しています。また、KDDIの大株主であり、両社は歴史的にも深い関係があることが知られています。

事業(セグメント)は以下に分かれています。

コアコンポーネント

以下の製品群を、産業機械,自動車関連,情報通信市場向けに展開しています。

・半導体製造装置用部品等の各種ファインセラミック部品
・車載カメラモジュール
・電子部品やICを保護するセラミック・有機パッケージ

電子部品

以下の製品群を、情報通信,産業機器,自動車関連,民生市場向けに展開しています。

・コンデンサ,水晶部品,コネクタ等の各種電子部品
・デバイス等

ソリューション

以下の3つのサブセグメントに分かれて事業を展開しています。

・機械工具事業 … 自動車,一般産業,建築市場向けの切削工具,空圧・電動工具
・ドキュメントソリューション事業 … オフィス・商業用プリンター,ドキュメント管理システム等
・コミュニケーション事業 … スマートフォン等の通信機器や情報通信サービス

京セラの稼ぎ頭は?

ソリューション事業が主力の収益源ですが、収益性のバランスが良い事業構造です。

2022年3月期の売上高で比較すると、ソリューションが全社の5割を占めています。

利益で比較すると、ソリューションが全社の4割を占めています。

海外売上高は全体の7割です。世界で活躍するグローバル企業です。

京セラの業績は?

売上高は3年平均で+4.2%となりました。
電気機器の業界平均は+1.8%なので、売上高の成長率は業界平均以上です。

※引用: ザイマニ|財務分析マニュアル https://zaimani.com/

営業利益は3年平均で+16.2%となりました。
電気機器の業界平均は+4.2%なので、利益の成長率は業界平均を大きく上回りました。
円安の恩恵に加え、5G半導体関連向けの電子部品が好調でした。

※引用: ザイマニ|財務分析マニュアル https://zaimani.com/

京セラの強みと弱みは?

高品質・高信頼性の製品を提供しています。特にセラミック製品においては高い技術力を持っています。
・セラミックス、電子部品、太陽電池など、幅広い製品ラインナップを持っているため、事業のリスク分散が期待できます。
半導体関連部品やパッケージの分野で高い世界シェアを誇ります。
・世界中で事業を展開しており、グローバルなビジネスネットワークを持っています。
・太陽光発電や水素エネルギーなど、先進的な事業に取り組んでいます。
・需要拡大や競争力向上に向けて、大規模な投資を計画しています。
・今後、ローカル5Gや4K映像伝送などの新規需要開拓が期待できます。
・創業者の稲盛和夫氏が提唱した「アメーバ経営」に基づき、長期的な視野の経営戦略を推進しています。
・財務指標のROEや自己資本比率が高く、安定した業績を維持しています。

・最終製品の下請けビジネスに依存しており、競合と比べて収益性が低いです。
・上流工程(原料に近い側)で使われる製品が多いため、景気変動による在庫調整の振れ幅が大きくなります。
・事業が分散されているため、ビジネスの一点突破が難しいと予想されます。
・これまでは新規事業への投資・追及が不十分だった一面があります。
・引当・和解費用など、太陽電池に関係する負債が少なからず残っています。
・世界経済,原材料価格,為替変動の影響を受けやすいビジネスです。特にスマホ・半導体市場の動向には注意が必要です。
アメーバ経営の背反として、従業員の疲弊や、組織の縦割化を招く恐れがあります。


企業比較シートを表形式でまとめてみました。
Google スプレッドシートの形式で公開していますので、ぜひ活用してください。

ポイント京セラ
企業理念全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること
業界電気機器(電子部品)
企業活動電子部品、スマホ,工具,プリンターなどの製造・販売。
稼ぎ頭全事業バランスよく展開
海外比率67%
業績3年平均で+4.2%
5年平均で+5.3%
強みセラミック技術に基づいた高品質・高信頼性の製品
弱み競合と比べて収益性が低い、景気変動の影響を受けやすい

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いかがでしたでしょうか? 就職・転職活動をする場合は、企業訪問やOBインタビューなどを活用しながら、有意義な企業研究をしましょう!

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