シャープの企業研究 ポイントこれだけ!

企業研究

液晶と白物家電で有名! シャープを紹介します。

何をやっている企業?
液晶や家電などの電気機器メーカー大手です。液晶・太陽光パネルでは国内トップシェアを獲得しています。

稼ぎ頭は?
家電事業が主な利益の源泉となっています。

業績は?
ここ数年はディスプレイ事業の利益が伸び悩みました

それでは、それぞれの情報を詳しく見ていきましょう。

何をやっている企業?

大手電気機器メーカーです。液晶テレビ、家電、太陽電池、スマホ用電子部品などを展開しています。2012年には液晶パネル工場への過剰投資が影響して巨額赤字となり、経営は窮地に追い込まれました。それを受けてシャープは大幅なリストラを実施し、2016年に鴻海グループの買収を受けることで経営の立て直しに至りました。
薄型テレビ・液晶・太陽光発電パネルは国内トップシェアを誇ります。また、高精細CMOSセンサーを使用したスマホ向けカメラモジュールは世界トップです。2018年には、東芝からPC事業「ダイナブック」を買収しました。2022年には、液晶パネル工場の中国依存脱却を目的として、液晶パネル工場の堺ディスプレイプロダクト(SDP)を完全子会社化し、同時に経営陣の交代が発表されました。

事業(セグメント)は以下に分かれています。※2023年3月時点のセグメント情報です。

スマートライフ

白物家電事業やエネルギーソリューションを展開しています。国内では、AIoT家電の販売拡大、BtoB事業の拡大を進めています。海外では、好調な調理家電事業の更なる拡大、商品ラインアップの強化を進めています。

冷蔵庫、過熱水蒸気オーブン、電子レンジ、小型調理機器、エアコン、洗濯機、掃除機、空気清浄機、扇風機、除湿機、加湿器、電気暖房機器、プラズマクラスターイオン発生機、理美容機器、電子辞書、電卓、電話機、ネットワーク制御ユニット、太陽電池、蓄電池等

8Kエコシステム

テレビや複合機などの製造・販売を手掛けています。
今後は米州を中心とした複合機事業の拡大、BtoBディスプレイの促進、テレビ事業の高付加価値モデル強化や海外展開に取り組みます。

テレビ、ブルーレイディスクレコーダー、オーディオ、デジタル複合機、インフォメーションディスプレイ、業務プロジェクター、POSシステム機器、FA機器、各種オプション・消耗品、オフィス関連ソリューション・サービス、各種ソフトウエア、マスク等

ICT

スマホ、PC、タブレットなどを手掛けています。
通信事業は、スマホのシェア拡大、非スマホ商材(ルーター等)の拡大、デジタルヘルスの強化を推進しています。PC事業は、ラインナップの拡充や海外販売加速に取り組んでいます。

携帯電話機、パソコン、タブレット端末、ルーター等

ディスプレイデバイス

各電子機器用のディスプレイを製造販売しています。
スマホ向けパネルの販売が減少しており、好調な車載向けやPC向けの販売を強化しています。

ディスプレイモジュール、車載カメラ等

エレクトロニックデバイス

カメラ、レーザー、半導体に関する電子部品モジュールを展開しています。

カメラモジュール、センサモジュール、近接センサ、埃センサ、ウエハファウンドリ、CMOS・CCDセンサ、半導体レーザー等

稼ぎ頭は?

売上面ではディスプレイが、利益面ではスマートライフ(家電)が主力です。

2023年3月期の売上高で比較すると、ディスプレイデバイスが全社の3割を占めています。

利益で比較すると、スマートライフが全社の5割を占めています。

海外売上高は全体の7割です。世界で活躍するグローバル企業です。

業績は?

売上高の成長率は、3年平均で4.0%、5年平均で1.0%となりました。
半導体が原材料高騰の影響を受けたものの、欧米向け調理家電が想定を上回り好調でした。


営業利益は一時赤字に陥りました。
ディスプレイ事業の利益率が不安定であり、2022年はディスプレイ需要の減速と円安・部材高騰で利益率が悪化しました。

強みと弱みは?

液晶・家電製品の知名度の高さに定評があります。
・モノづくりの力に長けており、コアなファンの心をつかむユニークで多様な商品開発が得意です。
・競合他社と比べて、家電事業の利益率が高い傾向にあります。
・公式Twitterの人気に代表されるように、フットワークの軽さが強みです。
・生産体制の活用など、鴻海グループ内の連携を生かしたビジネス展開が期待できます。
・アップルなどの盤石な顧客基盤があります。

液晶事業の業績はパネル市況次第で大きく左右されます。
・液晶・家電に代わる主力事業が育っていません
若い世代へのブランディング力が低下している傾向にあります。
・コストカットに積極的である反面、投資や研究に回す余力が無い印象です。
・過去に実施したリストラの影響もあり、中間年齢層の少なさが目立ちます。

こんな人がシャープに向いています

・家電やIT機器関連のサービスやソリューションを提供する第一線で、技術への情熱と興味を持ち続ける人。
・多くのプロジェクトがチームで進行される中で、協力し合い、円滑なコミュニケーションを図ることができる人。
・さまざまな課題に直面している最中であり、問題解決能力を持ち、創造的な解決策を見つけることができる人。

シャープの企業研究 エクセルまとめ


企業比較シートを表形式でまとめてみました。
Google スプレッドシートの形式で公開していますので、ぜひ活用してください。

ポイントシャープ
企業理念二意専心 誠意と創意
「他社がまねするような商品をつくれ」
業界電気機器(家電)
企業活動液晶,テレビ,家電,複合機など
稼ぎ頭スマートライフ(家電)
海外比率68.6%
業績3年平均で+4.0%
5年平均で+1.0%
強みユニークで多様な製品開発力
弱み液晶事業に不安定感あり

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いかがでしたでしょうか? 就職・転職活動をする場合は、企業訪問やOBインタビューなどを活用しながら、有意義な企業研究をしましょう!

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