国内4位の重電大手! 富士電機を紹介します。
何をやっている企業?
重電(大型電気機械)を軸に、自販機、パワエレ機器、パワー半導体を推進しています。
稼ぎ頭は?
売上では産業用パワエレ事業、利益では半導体事業が主力です。
業績は?
ここ3年は収益に波がありました。コロナ禍の影響で納期遅延や需要減少が響きました。
それでは、それぞれの情報を詳しく見ていきましょう。
富士電機って何をやっている企業?
富士電機は1923年に日本の「古河電気工業」とドイツの「シーメンス社」との資本技術提携により設立されました。また、「富士通」は1935年に独立した同社の電話部がルーツになります。1969年に自動販売機の製造を開始し、現在はパワー半導体とパワーエレクトロニクス技術を軸に、エネルギー・産業・インフラ・環境事業に関わる事業を展開しています。
今後の重点課題として、パワエレ事業やパワー半導体事業の強化、アジア・インド等を中心とする海外事業拡大、海外生産による地産地消・IoTなどを活用した収益力の強化を上げています。
事業(セグメント)は以下に分かれています。※2022年3月時点のセグメント情報です。
富士電機の稼ぎ頭は?
売上面ではパワエレ インダストリー事業が、利益面では半導体事業が主力となっています。
2022年3月期の売上高で比較すると、パワエレ インダストリーが全社の3割を占めています。
利益で比較すると、半導体が全社の3割を占めています。
利益面は半導体・パワエレがバランスよく構成されていますが、その他の事業の利益率が低いことに注目です。
海外売上高は全体の3割です。まだ海外展開の成長余地があると言えます。
富士電機の業績は?
売上高は3年平均で-0.2%となりました。
電気機器の業界平均は+1.8%※なので、売上高の成長率は業界平均を下回りました。
営業利益は3年平均で+7.7%となりました。
電気機器の業界平均は+4.2%※なので、利益の成長率は業界平均を上回りました。
コロナ禍で納期遅延や需要減少が続きましたが、その反動で大きく利益を伸ばしました。
富士電機の強みと弱みは?
・パワー半導体の開発・製造に高いノウハウを持っていることに加えて、自社製造したパワー半導体を搭載した重電製品をシナジー展開しています。
・産業ロボットや汎用インバーターなど中規模製品を主力に、小~大規模の産業重電のラインアップを拡充しています。
・水処理システムや産業用制御機器など、数多くの優れた技術力と製品力を持ちます。
・自動車用エレクトロニクス、空調・冷熱機器、発電機、鉄道システムなど、幅広い事業分野にコネクションがあります。
・自販機、発電、エネルギーシステムなど、高い省エネ技術を持っています。
・競合が少ない事業や市場規模の小さい事業にも積極的に取り組んでいますが、それが利益率の低下を招いていると指摘されることがあります。
・新規事業への取り組みや海外市場への進出が遅いといわれることがあります。
・産業用電機分野に特化しており、市場が似通っているため、需要低迷の波を大きく受けるリスクがあります。
・大型重電を取り扱うため、アフターコロナのような急激な需要回復期に増産対応が難しい一面があります。
こんな人が富士電機に向いています
・富士電機の事業や製品に興味や関心を持ち、積極的に学ぶ姿勢を持つ人。
・富士電機の経営理念を実現するために、責任感と協調性を持って仕事に取り組む人。
・富士電機の多様な事業領域に対応するために、柔軟性とチャレンジ精神を持つ人。
・富士電機で働くと安定した収入が得られるため、家庭や生活を大切にする人。
富士電機の企業研究 エクセルまとめ
企業比較シートを表形式でまとめてみました。
エクセル(Google スプレッドシート)の形式で公開していますので、ぜひ活用してください。
ポイント | 富士電機 |
---|---|
企業理念 | 豊かさへの貢献、創造への挑戦、自然との調和 |
業界 | 電気機器(重電) |
企業活動 | 重電(電力・インフラ・工場設備・システム制御)、半導体、発電プラント、自販機 |
稼ぎ頭 | 半導体 |
海外比率 | 28% |
業績 | 3年平均で-0.2% 5年平均で+1.7% |
強み | 半導体と重電のシナジー展開 |
弱み | 新規事業や海外展開に弱い |
→ → 今すぐ使える エクセル(Google スプレッドシート)はこちら! ← ←
いかがでしたでしょうか? 就職・転職活動をする場合は、企業訪問やOBインタビューなどを活用しながら、有意義な企業研究をしましょう!
(銘柄コード:6503)
コメント