味の素の企業研究 ポイントこれだけ!

企業研究

食料品業界の屈指の大手企業! 味の素を紹介します。

何をやっている企業?
世界トップのアミノ酸技術を保有しており、調味料、冷凍食品、ヘルスケア(医薬・化粧)を製造・販売しています。調味料分野では国内トップです。

稼ぎ頭は?
「味の素」などの調味料・食品のヒット商品に支えられています。

業績は?
売上は長期的に安定しています。利益はここ数年で成長しています。

それでは、それぞれの情報を詳しく見ていきましょう。

何をやっている企業?

世界トップのアミノ酸技術を活かし、調味料、冷凍食品、ヘルスケア(医薬・化粧)を製造・販売しています。これ以外にも、飲料、営業サプリ、飼料など、多角的に事業を展開しています。このアミノ酸技術は味の素の揺るぎない強みであり、 ①味つけ調整、②五大栄養素(タンパク質)、③健康維持・回復 の3つに応用が可能です。

事業(セグメント)は以下に分かれています。※2023年3月時点のセグメント情報です。

調味料・食品

100年以上の実績とブランドを強みに、調味料・食品を提供しています。国内だけでなく、海外にも積極的に販売しています。

主な製品・サービス:調味料(味の素、ハイミー、アジシオ、やさしお、ほんだし、コンソメ、スープの素、中華だし、コンソメ、マヨネーズ、ドレッシング)、加工食品(Cook Do、惣菜中華の素、クノール、パスタソース、おかゆ、即席みそ汁の素、冷凍食品、食用油)、コーヒー(Blendy)

ヘルスケア等

バイオ・ファイン技術を活かしたアミノ酸の生産体制を強みに、多様な素材・原薬・技術を提供しています。

主な製品・サービス:経口補水、栄養ケア食品(アミノバイタル)、バイオファーマサービス、医薬中間体・原薬の製造サービス、スキンケア化粧品「Jino」、ファンクショナルマテリアルズ

冷凍食品

グローバルな生産体制を強みに、各国のニーズに合わせた冷凍食品を全世界に向けて販売しています。

主な製品・サービス:ギョーザ、から揚げ、丼の具、チャーハン、フルーツ、野菜、弁当用商材

その他

製造受託、油脂関連、物流、エンジニアリングサービスなどを行っています。

稼ぎ頭は?

「味の素」などのヒット商品を抱える調味料・食品事業が主力です。

売上高で比較すると、調味料・食品が全社の6割を占めています。

利益で比較すると、調味料・食品が全社の6割を占めています。冷凍食品は利益率が低く、収益性の改善に期待したいところです。

海外売上高は全体の7割であり、グローバルで活躍する企業です。

業績は?

売上高の成長率は、3年平均で7.3%、5年平均で3.4%となりました。
調味料はコロナ禍で業務用が苦戦したものの、巣ごもり需要の増加で相殺されました。2023年に入ってからは原材料高に苦戦しましたが、値上げ効果が着実に寄与しています。



営業利益は3年平均で45.1%、5年平均で-2146826273となりました。
直近では、ヘルスケア事業の構造改革などが影響して増益を維持しています。

強みと弱みは?

・味の素が保有するアミノ酸の技術力は世界No.1です。
・今後もアミノ酸技術はさまざまな分野への応用が期待できます。
・グローバル企業であり、海外の収益基盤が磐石です。
・ヒット商品に長年の実績があるため、ビジネスに安定感があります。
・安定感のあるビジネスを維持していることもあり、穏やかな社内風土が築かれています。

・保守的な傾向があり、意思決定のスピード感に欠けているところがあります。
・マーケティングに柔軟性や力強さが欠けているところがあります。
一部の売れ筋商品に依存している傾向があります。
・国内外の競合他社が数多く存在しており、今後も競走は激化していくと考えられます。
・調味料・食品に代わる新規事業はまだ育ちきっていません。

こんな人が味の素に向いています

食品業界に対する興味や関心がある人。
・常に変化する食品業界の中で、新しいトレンドや技術に対して柔軟に対応できる人。
・さまざまな課題や問題に直面した時に、問題解決能力を持ち、効果的な解決策を見つけることができる人。

味の素の企業研究 エクセルまとめ

企業比較シートを表形式でまとめてみました。
エクセル(Google スプレッドシート)の形式で公開していますので、ぜひ活用してください。

ポイント味の素
企業理念アミノサイエンスで人・社会・地球のWell-beingに貢献する
業界食料品(調味料)
企業活動調味料・食品、ヘルスケア、冷凍食品
稼ぎ頭調味料・食品
海外比率66.3%
業績3年平均で+7.3%
5年平均で+3.4%
強み世界No.1のアミノ酸技術
弱み一部の売れ筋商品への依存

今すぐ使える エクセル(Google スプレッドシート)はこちら!


いかがでしたでしょうか? 就職・転職活動をする場合は、企業訪問やOBインタビューなどで得られた情報を加えて、有意義な企業研究をしましょう!

(銘柄コード:2802)

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